頭痛の種類 危険な頭痛

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危険な頭痛には要注意!

「あ、またいつもの頭痛だ」

 

慢性的に頭痛持ちの方は、頭痛になればそう感じることが多いでしょう。

 

頭痛にはいろいろな原因があり、脳の障害による「症候性頭痛」と、危険性のない「慢性頭痛」があります。

 

ただし、症候性頭痛と慢性頭痛の、どちらにも出る症状があるので、注意が必要です。

 

いつもの頭痛と思っていたら脳出血だった、なんてことになりかねません。

 

ここでは、慢性頭痛の中の「片頭痛」と、症状が似ている危険な「症候性頭痛」についてお伝えします。

片頭痛と思いこむ危険性

片頭痛は男性より女性に多く、年齢では10〜40代に多い頭痛です。

 

母親が片頭痛持ちの場合、子供は50%以上の確率で、片頭痛が起こるとされます。

 

女性に多いこと、片頭痛の起こる頻度が月経周期に関連していることから、片頭痛には女性ホルモンの関与が考えられています。

 

片頭痛の症状

 

  • 頭の片側で起こる(ただし両側性の場合もある)
  • 拍動性の頭痛(ただし明らかな拍動として感じない場合もある)
  • 階段の上り下りや体を動かすと頭痛が増強する
  • 吐き気、おう吐を伴うことがある
  • 視野が狭くなる
  • 手足の感覚が鈍くなる
  • 言葉が出にくくなる場合がある
  • 頭痛が4〜72時間続く場合がある

片頭痛と危険な症候性頭痛の共通する症状

片頭痛と思っていつもの薬を飲んでも、頭痛が改善しない場合。

 

また、頭痛以外の症状が続く、悪化する場合は、注意が必要です。

 

それは、「症候性頭痛」の危険信号かもしれません。

 

まず、片頭痛の症状から見ていきましょう。

 

  • 吐き気、おう吐
  • 視野が狭くなる
  • 手足の感覚が鈍くなる
  • 言葉が出にくくなる場合がある

 

実をいうと、上記の症状は、脳出血(小脳出血)やくも膜下出血にも見られます。

 

(1)脳出血と小脳出血

 

脳出血の症状は、頭痛と伴に出る手足の感覚障害(運動障害)、言語障害、視覚障害などがあります。

 

また、小脳出血の場合には、手足の感覚障害や言語障害よりも、めまいや吐き気(おう吐)が特徴です。

 

脳出血では、血液によって脳のどこが圧迫されるかにより症状が異なります。

 

脳の後ろの方が、出血すると視覚野が障害されるので、モノが二重に見えたり、右(あるいは左)の方行だけ見えにくくなったりします。

 

脳の右半分に出血が起こると、左の手足の動きが悪くなります。

 

言語野と呼ばれる部位に出血が起これば、言葉が出にくくなる、言葉を理解しにくくなるという症状が出ます。

 

(2)くも膜下出血

 

くも膜下出血は「殴られたような突然の激しい頭痛」が特徴ですが、最初は激痛というほどの頭痛ではない場合もあります。

 

くも膜下出血では、片側の手足の感覚や動きが悪くなるということはありません。

 

くも膜下出血では、うなじの部分(後頚部)が硬くなることが特徴です。

 

上記のように、頭痛持ちの方であっても、いつもと痛み方が違う、症状が長引くという場合には、医師の診察を受けることをおすすめします。

 

脳出血などの症候性頭痛の場合には、時間が経過すると重症化してしまいます。

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