頭痛の種類 二次性頭痛

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二次性頭痛は重大な病気から起こる?

二次性頭痛の症状とは、いったいどのようなものでしょうか?

 

  • 頭痛とともに意識がもうろうとした
  • 頭痛とともに手や足が動かなくなった
  • 殴られたような頭痛がする

 

上記のような場合は、危険な「二次性頭痛」の可能性がありますので、注意が必要です。

 

二次性頭痛は、「脳に障害」が起こったために出現する頭痛です。

 

ただ、二次性頭痛であっても早期に治療を開始することで、後遺症を抑えられる可能性があります。

 

今回は、そんな「二次性頭痛」についてお伝えします。

二次性頭痛の原因と治療 くも膜下出血・脳出血

くも膜下出血

 

くも膜下出血は、脳を包む「くも膜」の下で出血が起こる病気です。

 

脳は、頭蓋骨の中で水に浮かぶ豆腐のような構造になっています。

 

その水を蓄えている場所が、くも膜の下(くも膜下腔)です。

 

くも膜下出血の原因は、頭部に強い衝撃を受けた場合や、脳の血管(動脈や静脈)にできるコブが破裂した場合に起こります。

 

症状は突然の激しい頭痛で、「誰かに殴られたのかと思った」と表現する人もいます。

 

さほど強くない頭痛から始まり、次第に激しくなる場合もあります。

 

頭痛がおさまることはなく、意識がもうろうとしたり気を失ったりしてしまう場合もあります。

 

くも膜下出血は、突然死の66%を占めるといわれる危険な病気です。

 

治療は、一刻も早く手術することです。

 

脳出血

 

脳の中に出血を起こす病気で、原因は「動脈硬化」や「高血圧」により、脳の血管が脆くなり破れることです。

 

「脳の腫瘍」や「白血病」などの病気が原因になる場合もあります。

 

症状は、頭痛・吐き気(嘔吐)・右(または左)半身マヒ・呂律(ろれつ)が回りにくくなる・めまい・意識がもうろうとするなどです。

 

脳出血の大きさにより、手術が必要となります。

 

脳の出血の範囲が小さくても、血の塊が脳の中に残り、手足のマヒや呂律が回りにくくなるといった障害が残る可能性があります。

 

高血圧や動脈硬化は生活習慣病なので、食生活や運動で予防することができます。

二次性頭痛の原因と治療 脳腫瘍・髄膜炎

脳腫瘍

 

脳腫瘍は良性と悪性があり、腫瘍が大きくなるにつれ痛みも増します。

 

悪性の脳腫瘍の場合は、体にできたガンの転移による場合もあります。

 

髄膜炎

 

髄膜炎は、脳にウイルスや細菌が侵入して増殖すること(感染)が原因で起こります。

 

インフルエンザ、水ぼうそう(ヘルペスウイルス)、おたふくかぜ(ムンプスウイルス)などにかかった後に、髄膜炎になるケースもあります。

 

髄膜炎の症状は、頭痛・意識障害・めまい・けいれん・首の後ろが固くなるなどです。

 

発熱を伴うことも特徴です。

 

治療は点滴注射により、ウイルスや細菌に効果のある薬剤を投与することです。

 

脳への刺激を避けるために、部屋を暗くして安静にします。

 

二次性頭痛と一次性頭痛には、症状が似ているものもあります。

 

二次性頭痛の場合には、早期に治療しないと命にかかわる場合があるので、頭痛を軽く見てはいけません。

 

普段から頭痛がある方でも、いつもと違うと感じたら脳外科に受診することをおすすめします。

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